DH.82 TigerMoth 1/10.5
RC電動タイガーモス
全 幅 845mm
全備重量 300g
コタツの上で製作できるタイガーモスのスケールモデルです
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胴体の製作
バルサ板から切り出した3×2mm・3×3mm棒をハシゴ状に組んで側板を作ります。
機首側の板材は1mm航空ベニアです。
主要工具は薄刃のデザインカッターと金属定規、瞬間接着剤です。
側面が出来たら左右を3×2棒でつないで胴体を組みます。
机にテープで三角定規を立てて、治具にすると正確に組めます。
実機は鋼管トラスの同じ構造です。
一番前の縦枠はあとでマウントがはまるので要りませんでしたね。
後端は斜めにカットして3mm厚にします。
大きく曲がるところは2/3ほどピラニアソーで内溝を切ると簡単です。
機首の航空ベニアは切り離さずに外側にカッター目を入れて曲げ、あとから瞬間接着剤を流します。
内部ブレスは1本づつ交互に。
胴体上部の胴枠を1mmバルサから切り出します。
図面の切り出すラインの裏にスティック糊を点付けし、薄刃のデザインカッターでラインをなぞり、切断したら糊が乾く前に紙を剥がします。
モーターを取付ける防火壁はバルサ板を航空ベニア2枚で挟んで厚みをかせぎます。
機首に写っている一番前の棒枠は必要ありませんでした。
背骨を入れて1mmバルサで上部をプランクします。
曲がりのキツいところは表側(伸び面)に紙テープを貼ってから曲げると割れません。
濡らして曲げるとあとで縮んで枠間が凹んでしまいます。
操縦席のドアは付いていない状態です。
中央支柱の取付部にベニアをはめます。
先に1mmバルサを中から裏当てするとしっかりします。
↓クリックでパネル画像
ドア接着の前に計器パネルを印刷して貼り付ける。
メカトレーを切り出して、接着はしないで入れておきます。
前のトレーは受信機とESCくらいなので省略可
バッテリーは前席上部になるはずですが、リンケージをピアノ線に代える場合
重心が大きく変わって機首にメカハッチが必要になるので、底のプランクは残します。
車輪接着用1mmベニアの取付け。
後でバルサの底板も貼るので1mm分奥に接着。
ピアノ線は半田付けや接着をするのでステンレスは使えません。
水平尾翼の製作
リブと昇降舵は1mmバルサ。
支柱とエレベーターホーンの位置にベニアを接着します。
リブは1mmの角棒です。
尾翼はサンディングして先にフイルムを貼ります。
尾部に水平尾翼台座を取り付けます。
垂直安定板
定規で垂直に接着します。支柱取付台を忘れずに
エレベーターを先に入れておいて、水平安定板を接着します。
垂直尾翼との隙間はトリムとして取付角を変更するためのもので、実機は練習機として使用する場合、前重心のせいで水平尾翼が極端なUPになります。
RCとして重心を後ろに下げる場合は水平安定板をDOWNトリムにします。
上翼胴体支柱の後ろが重心点
これは実機をクレーンで吊り上げる位置でもあります
胴と尾翼前縁の隙間は適当に・・ ↑クリックで隙間画像
動翼のヒンジは釣り用のケブラー編糸を8ノ字縫いし、穴のところに瞬間接着剤を流します。
翼の張線と操舵弦にも使うので5m巻きが必要です。
1mmベニアを取付けて穴をあけ、尾輪のピアノ線をスーパーXで接着します。
ピアノ線は0.7mm
まず下翼下面のプラン板を作って、前縁と後縁・1mmリブを載せます。
胴体側の1枚は3mm厚で胴体と接合するときまで仮止めです。
エルロンリンケージをしてフィルムを貼ってしまう場合はリブの角度を測って接着してもかまいません。
翼端支柱のベニア台を忘れずに
上翼も同様に組み立てます。
こちらは支柱の台が底面に付きます。
下翼の接合
翼端にカイモノをして上反角を合わせます。
前縁・スパーを胴体の穴に差してスーパーXで接着。
ここで付け根の3ミリリブも角度を合わせて本接着します。
飛行機らしくなりました。
中央支柱・燃料タンクの製作
タンクリブになるバルサとベニア板を切り出します。
内側にバルサリブを向けて中に治具を兼ねた幅留め板を接着します。
歪まないように注意して周囲をプランク、支柱にバルサを貼れば出来上がり。
胴体に垂直に付けてテープで仮留めしたらピン穴を開けます。
スーパーXを付けてもう一度仮留めしたら爪楊枝・竹串でとどめを刺します。
これで胴体を裏に置けるので、ひっくり返してリンケージと全体のフィルム張りを終わらせておきます。
情欲の結合?
翼端支柱もベニアとバルサのサンドイッチです。
両端に1mmピアノ線を接着します。
上下の翼に支柱ピンの下穴を図面から採寸して開け組み立てます。
支柱や主翼の接着はスーパーXを使います。
上翼が傾かないように固定してしっかりと接着剤を硬化させます。
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リンケージ
各舵のホーンとしてカーボン棒を刺して瞬間接着剤で固定します。
サーボホーンにケブラー糸を結び、胴枠に干渉しないよう延ばしてサーボトレイの位置を固定します。
ラダー索は外回し、エレベーター索はクロスさせて、胴体内部から外へ出る部分は釣り用の補強パイプを通して接着します。
ラダー索はフィルム貼り後に胴体外側中央部へガイドパイプを接着します。
エレベーターのガイドパイプは胴体から出るところで斜め切りし、索を通しながらのフィルム貼りです。
手芸用などの極細針金を先導に使うといいでしょう。
エレベーター操舵索はサーボホーンの一方から舵下面の左右へ2本
もう一方が舵上面に2本です。エレベーター前縁の干渉部にもガイドが要ります。
ニュートラルを出したら操舵索はカーボン棒の先端に点付けし、さらに巻き付けて瞬間接着剤で固定します。
2本同時にテンションを掛けてニュートラルを決めるのはむずかしい・・
エルロンリンケージは0.6mmピアノ線と釣り糸補強パイプ(内径0.7mm)です。フィルムを貼った後にプスっと突き出します。
端部はZ曲げせずに、後からニュートラルを決めてL字にホーンに差し込むので、
パイプは途中のリブに接着して固定します。
エルロンホーンは引きを大きく差動させるので丸物を使います。
片方は上からZ字、もう片方は下からZ字で後からでも差し込めます。
ホーン穴のガタは瞬間接着剤を垂らして詰めておきます。
カウリング
バルサブロックで雄型を作り、プラ板中央をコンロであぶって絶乾状態にします。
透明な板なら一度白く曇って透明に戻るところで乾燥完了です。
急激にあぶると板内部にマイクロクラックが入るのでゆっくり加熱します。
コンビニ弁当の透明蓋がいいです。
乾燥が出来ていればすぐには固く戻らないので、中央めがけてぎゅうっと手で押さえつけます。
手袋をしていないと火傷します。
作業するときはヒートガンを横に置いておいて、密着していないところはガンであぶりながら仕上げます。
これが面倒なら(笑) 粘土で型を作ってラップをかけ、クッキングペーパータオルと薄めた接着剤で積層してもいいですね。
(吸引方はコチラ)
下面プランクのまえに残りのメカと車輪を仮に付けて重心を確認します。
底をハッチにする必要がなければ底板を貼り、スーパーXで車輪を接着します。
脚は1mmピアノ線(鉄)です。
コノ字2本とV字1本の構成で、銅線を軽く巻いて半田付けです。
車輪軸が細いときは釣り用の絡み止めのプラパイプをカーラーにします。
胴体側からのV字リンクは飾りで胴に刺しておきます。
着陸が不安な人は脚側のV字の間に輪ゴムを巻くことで強化できます。
着陸速度自体はオッサンの駆けっこほどなので問題ありません。
脚を壊すような着陸なら先にヒューズの翼支柱が折れてくれるはずです。
脚カバー
プラ板を二つ折りにしてピアノ線にスーパーXを付けて板は瞬間接着剤で閉じます。
主翼張線
下翼スパー位置から翼端支柱の上部へ前後2本と、中央支柱の後ろ上から翼端支柱下部へ2本端を支柱ピンに巻き付けて胴体ベニア2点に穴を開けてUターン、もう一方を支柱に戻してたるみがないよう固定します。
少々の翼のねじれはひねって、ターンした胴体の糸を接着するときに直ります。
中央支柱部分は前後にクロスで取り付けます。
翼端支柱はクロスに、主翼の強度は張り線頼みです。
支柱に穴を開けるか、ピンに巻き付けて弛みのないようにします。
エンジンカバーはプラ板を弛ませて貼り付けます。
左側はオイルタンクを挟みます。
↑クリックでオイルタンク画像
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塗 装
フィルム表面の脱脂をして、下地にプライマーとしてタミヤのポリカ用をうっすら塗ってから通常のプラカラー(アクリル)で塗ります。
この場合、基本色の黄色ポリカ用で下地を兼ねました。
塗装後にすぐ布ガムテープを貼って、後日剥がしても剥離しません
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資料部屋
使用材料の目安
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